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アートの相場丸わかり!今注目したい「アートの価格」とは?

公開日: : 最終更新日:2017/10/14 ライフハック

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財産としての現代アート芸術品の値打は何で決まるか--

1番に申し上げたいのは、作品が良くなければ価値にリフレクションすることもない、という点です。 財産価値を判定する上で初めにくる前提とは「よい制作であること」。 ではよい制作とは何でしょう。

よい制作(作品)の条件とは?

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私が思う、そのための前提条件を挙げてみます。 前提条件その1 「今の時世をリフレクションしていること」。現代芸術は今の時世を伝達ためにあると思います。

後代、その制作が普遍的値打ちを持つとしても、“時世の必然”を映し出していることが前提条件とされるのではないでしょうか。

前提条件その2 「迫真性を有すること」。アートオブザーバー・市原研太郎さんの言葉「描かれたものが現実のもの以上に迫真性を持っているか」(『ゲルハルト・リヒター ~光と仮象絵画~』)にある通り、『事実以上の興奮を与えてくれるもの』であることが大事。

この2点を確認しつつ見て、3000ドル以下の作者なら自らの「眼」を信じて買い上げます。 今見こみがあると思って買い付けている作者は、私が死んだ後正しく評価がされるのかもしれない。しかし実際にいいものは必ずスタンダードとなると信じています。

芸術の勘定はどう決まる?

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-価格決定の過程-絵画には2種類の価格があります。1番目が「プライマリー・プライス」。取扱いギャラリーの販売価格です。

その制作が初めに世に出る時の価格ですね。ギャラリーと画家の割当が一緒になって確立されます。 プライマリー・プライスは、ギャラリーの真正・影響力・企画力・販売力、あるいは作家のキャリア・将来性・制作の仕上度などが価格判定の要素となってきます。 2番目が「セカンダリー・プライス」。再販売価格の事です。これは制作が一人歩きし、ベンダーとカスタマーの承諾によって決まる値打です。

またそこで介在する競売、ディーラーによる歩合なども価格決定の要素となってきます。 他に「場所」や「時節」も価格に作用を及ぼします。たとえば近ごろのアンディーウォーホルの競売価格を見ていると、ロンドンで回顧展があった後に高価になっている。大きな露出度があった継ぎ目に価格も大きく動く見込があるのです。

アートフェアーをチェックする私のような美術ディーラーは、まずアートフェアにできる限り行くようにしています。 世界中からギャラリーが集まってくるファインアートのフェアー・アートフェアは、現在、主要なものだけでも20以上あります。

現在一番大きなアートフェアーとして知られているのは「アートバーゼル」ですが、このような広範囲なアートフェアーだと、付帯して小さなアートフェアも行われるので、1番に大きな見本市を見て、それから小さな見本市を見て若い作家若いギャラリーを見て廻ります。 さらに見本市の時は世界中から美術の好きな人が顔を合わせるので、ギャラリーもいい展覧会を入れ、美術館で行われる展覧会もいいプランニングのものが数多いので、それらもチェックします。

作品を資産として購入する際に見比べるべきポイントとは?

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買い上げを決定づける判定基準ディーラーとして制作を買いこみするにあたってチェックしていることを挙げてみます。

  1. 従来の競売の経歴/落札価格ばかりに眼が行きがちですが、実は総出品数・総落札件数も大事です。 いくら高い値段で売れていても1点2点では信憑性に貧しい。総落札数が多ければそれだけ社会的ニーズが高いということになります。
  2. 美術館展覧会への出展歴/露出度が高ければそれだけ価値の信憑性も出てきます。ですから大きな美術館でどのくらい出展歴があるかという確証は欠かせませ ん。 加えてトリエンナーレ、ビエンナーレといった国際展に出ているかどうかも重要です。こうしたインターナショナルイベントに発すときには作家は気合が入るの で、その作家にとって後の世代表作となるような制作を出すこともよくあります。
  3. 公的コレクション/どこの美術館に保存されているかを表わす資料です。 買うという行いは対価を出して自身のものにするわけなので、公的コレクションに入っているということはその作家を査定する上で非常に有効性な指標になります。
  4. 受賞歴/海外の評判な賞は露出度も高いですし、値打ちも含めて大きな効果を持っています。例えばロンドンのテートギャラリーが後援する「ターナー賞」があります。授賞式がテレビ放送で放映されたりするような大きなイベントで、ダミアン・ハースト、クリス・オフィーリはじめそうそうたる作家がこれまで制覇しています。 他には米国の「ヒューゴ・ボス賞」があります。これはモードブランドのHUGO BOSSが1996年に幕開た賞典で、今まで受賞した作家にはマシュー・バーニー、リクリット・テラバーニャなどがいます。ここは何が凄いかというとグッゲンハイム美術館の館長が審査員に入っていて、受賞者はグッゲンハイムで個展が開かれることになっている点です。
  5. 取扱い画廊/取扱い画廊の「他にどんな作家を扱っているか」を調べます。 ギャラリーというのは作家と一緒に戦っていく運命共同体であるので、ギャラリーを見ないで作家・制作を考える事はできません。そこのギャラリーから出ている刊行物も目を通します。美しさを扱う仕事ですから刊行物にデザイン感性がなければいけないし、あるいはどんなコメンテーターがそのギャラリーを援助しているのかなどもくまなくチェックします。
  6. 作家自身と話す 作家と一緒に制作の前に立ってその制作のことを話します。自分自身の作品の前に立って虚言をつける作家はいませんから。 ギャラリーの判定基準画廊と売り買いで接触ようになると、取扱い作家の年次予定のインフォメーションを送ってきます。

そのギャラリーで行う個展のニュースはもちろん、美術館で行う個展、グループ展、美術見本市への展示予定、作家関連の刊行物にいたるまでそれを見れば知ることができます。 同時に、運営がしっかりしているギャラリーかを見る一つの指数と言えます。ギャラリーのウェブサイトを見てどういう作家を扱っているか・どういう活動をしているかをリサーチするのも大事でしょう。

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