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【作品解説】新作を4作追加しました

公開日: : 近況報告、その他

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サイトに新作を5点追加しました。

作家自身が自分の作品の解説をするのはある意味では「苦行」だなと感じているのですが(笑)、やはり理解が多少深まった方が作品としての奥行きが深まっていきますので、今回はそれぞれの作品を解説付きでご紹介いたします。

※ズームアップを解除する場合は作品タイトルをクリックもしくはタップして下さい。

この作品は以前東京の東神田で行った個展「Eternity」の初日在廊期間(12/4~12/6)を終えて描き始めた作品です。

個展の後というのはたいてい模索を始めることが多いのですが、この時期も模索の時期で、いわゆるスランプの時期に描かれた作品です。

何かを描かないと気が済まないのですが、新しく入った情報や資料がまだ固まっていない状態で描かれた作品でもあります。

だからといってこの作品が未完成であるとか、完成度が低いと言い切るわけではありません。

この後続く作品群は基本的に「自由」をテーマに描いていくことになりますので、ある意味ではナビ的(導き手)存在の作品ということになります。

この「自由」とはもちろん身体的なものや経済的なものを含んではいますが、根本的には「精神性の自由」というものを絵画という制約の中で発揮すればどういったことになるのかということになります。

やがて「自由」の本当に意図するものがだんだんに明らかになっていくであろうと思います。

はっきり言ってしまえば、芸術とは自由自在の精神を「美しさ」というバイアスにかけて表す行為のことです。

ここで言っている「自由」とは状態を指す言葉ではありません。人間の精神の本質のことを言っているのです。

この作品はイタリアはナポリ、カプリ島をイメージしています。

ある映画でカプリ島を舞台に描かれているのですが、その景色がゆったりしてとても美しかったので非常に創作意欲を刺激されたわけです。

この作品は東京銀座の「銀座画廊 美の起原」にて取り扱っている作品です。常設展示ということで定期的に展示させて頂いております。(開催中の展示についてはこちら→http://xn--xxtyc847fky0a.jp/)

この作品あたりから少し描き方を変えています。具体的には筆致を極力見せない工夫がなされています。

今年は気象現象が非常に激しく、この前も関西で豪雨の災害がありました。

私は今奈良に住んでいるんですが、生活圏内ではそれほど大きな被害は出ませんでした。

そしてこの絵を描いていた時期は前例のないほどの量の花粉が飛来しており、景色が全て黄ばんでみていました。

このころにたまたま月がぽっかりと浮いていたのですが、非常に柔和でやさしい景色に感じました。その風景を描いた作品です。

ここまでスクロールしていただきありがとうございます(笑)

短冊のように長い作品ですが、サイズとしては小さめです。

思考の部屋というタイトルなのですが、この作品はある仕掛けがしてあります。

実はこの部屋の壁紙の模様をずっと辿っていき思考を続ければ、ある種の規則性が見えてくるようになっています。

これに関しては謎解きなので皆さんでじっくり考えて頂ければなと思います。

私の作品は基本的にバックグラウンドの話ありきの作品が多いのですが、見ただけで美しく、それでいて背後に物語性があるような作品を作っていくことが今後の課題となっています。

この作品はいわゆる「美人画」というテーマを通して自由を表現するとどうなるだろうか?ということを描いた作品です。

夏の潮風に吹かれてたなびく髪の表現は少し凝っています。いずれどこかの展示でお披露目させていただくことと思いますので、その際はぜひ足を運んでいただければ幸いです。

モチーフやテーマは自由でいいのですが、この「自由」ということをテーマにし始めて半年余りですが、まだまだ伸びしろは広いなと感じています。

先ほども言いましたが、私の言っている「自由」とは状態を表す言葉ではありません。

状態を絵に表現するという考えもあるとは思うのですが、私の場合は自身で体得した智慧こそ本当の意味での「自由」をもたらすものと信じてやみません。

「ただ闇雲に自由人である」と言いたいわけではないので、そのあたりはご理解していただければと思います。

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