アーティスト目線で見る絵画!?最近見つけた面白いアート作品4選
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最終更新日:2014/11/11
あけのみつたかの表現哲学・キュレーション
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最近ネットでは様々なアート作品が公開されており、高画質の画像やCGで作品を閲覧することができるようになってきました。
メトロポリタン美術館やその他有名な博物館などもネットに作品データを続々公開しております。
そこで今回は膨大な作品データの中でおすすめの作品を紹介していきましょう。
Carey’s Backyard(キャリーの裏庭)
Loren MacIverというアーティストの作品ですが、詳細は不明です。20世紀に活躍した画家の一人のようですが、かなりニッチな人気を集めたアーティストとなっています。
この作品はLoren MacIverが1939年に制作した絵画作品としてメトロポリタン美術館に所蔵されています。
madame x(マダムX)
この作品もメトロポリタン美術館に所蔵されている作品で、現在でもアートに精通するギャラリーの方に根強い人気を誇っている作品です。
作者はジョン・シンガー・サージェント(John Singer Sargent)というアメリカ人の画家で、最初この作品は「マダムX」というタイトルではなく「夫人の肖像」というタイトルで発表されました。
しかしその後、この作品に描かれた女性が実在の女性であるゴードロー夫人であることが分かり、その官能的な表現が破廉恥だという理由で批判を受け、サージェントはパリへ移住してしまいます。
こういった作品の背景のドラマがわかると想像が膨らんで楽しいですよね。
Pierre Mac Orlan
この作品は実在の小説家をモデルにした作品で、作者のジュール・パスキン(Jules Pascin)はエコール・ド・パリなどがもてはやされた19世紀から20世紀に活躍したブルガリア人の画家です。
この作風はジュールの成熟期の特徴的な作風ですが、彼自身の人生は怠惰と享楽に満ちた人生でした。
享楽と怠惰な生活の中で作者は鬱に悩まされ自殺しています。こちらの作品もメトロポリタン美術館のサイトで詳細を確認できます。
一度目のお説教、二度目のお説教
この可愛らしい作品は、ラファエル前派の代表的なアーティスト、サー・ジョン・エヴァレット・ミレー(Sir John Everett Millais, 1st Barone)が人気を取り戻すきっかけとなった作品です。
ミレーというと「落穂ひろい」を想像しがちですが、そのミレーとは違い、こちらのミレーは男爵の称号をもった歴史画家の方のミレイです。
この作品を描いたアーティスト、と言われれば思い当たる方も多いかもしれません。ミレイは画業が成功し、男爵の称号すら与えられましたが、その後没落し、なかなか日の目を見ない生活が続きます。
この作品はミレイが没落した生活から抜け出し、再び画壇で注目を浴びるきっかけとなった作品です。子供の可愛らしい心情描写が秀逸な作品です。
いかがでしょうか。
近年、ネットで様々な作品が見られるようになり、自宅にいながら気軽に作品の鑑賞ができるようになりました。
しかし実際の作品から醸しだされる「雰囲気」自体はデータからは殆ど感じられないため、もし気に入った作品があれば、実際に手にとって鑑賞してみることをオススメします。
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