世界で最初の彗星のグラビア写真!?着陸機フィラエが撮影した彗星の写真がロマンを感じる
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最終更新日:2014/11/23
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今日、2014年11月13日に歴史的な事件が起きました。
着陸機フィラエと探索機ロゼッタが地球の近くを飛び去ろうとしていた彗星「チュリモフ・ゲラシメンコ彗星」へ着陸し、詳細な情報を地球へと送ることに成功したのです。
最近無人ロケットの墜落や民間航空会社の宇宙旅行プランの延期など、失敗続きだった宇宙事業に歴史的な一歩が記録されることとなりました。
彗星への着陸は歴史上初の成功となり、今まで謎に包まれていた彗星の謎がこれから解き明かされていくのではと期待を集めています。
そこで最新の探査機から送られた彗星の写真を見ていると、なんとも言えないロマンを感じてしまったのは私一人だけではないはず。
こちらはロゼッタ探査機の翼の上から撮影されたチュリモフ・ゲラシメンコ彗星です。
まるでCGのような世界ですが、すべて本物の写真です。
歌う彗星!?謎多きチュリモフ・ゲラシメンコ彗星とは?
宇宙にポッカリと浮かんだ彗星からは、なんとも言えないロマンスを感じますが、この彗星、ただ宇宙空間を漂っていたわけではなさそうです。
なんと今回調査された彗星「チュリモフ・ゲラシメンコ彗星」では謎の音声が記録されており(宇宙空間で音声を録音できるのか?)、科学者達の悩みの種となっています。
そしてその「チュリモフ・ゲラシメンコ彗星」の歌声がこちらです。
まるで宇宙語のように虚空に響く不気味な音声・・・まるで彗星に住み着いた宇宙人が探査機に話しかけているかのようなこの歌声、いやしかし不気味です。
さらにこの彗星、太陽の近くを通るとき核近辺ののガスが溶け出し、独自のガスを放出したのですが、その物質を調査すると「とてつもなく臭い」事が予想されたそうです。
腐った卵や猫のおしっこの臭い彗星、ロゼッタが見つける
彗星の臭いはどのようなものなのでしょうか?実はかなりひどい。欧州宇宙機関のロゼッタプローブからのデータは、オー・ド・彗星の「67P/ Churyumov-ゲラシメンコ」は腐った卵、猫の尿とビターアーモンドの混合物であることを明らかにした。
いやはや、ますます想像は膨らむばかりですが、こういったものも作品のインスピレーションにするのもいいかもしれませんよね。
今回調査された彗星ですが、音の原因は「彗星自体の持つ磁場ではないか」という説が濃厚なようです。
探査機ロゼッタのプラズマ・コンソーシアム装置( RPC )は、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星が宇宙空間に向けてミステリアスな「歌」を放っていることを明らかにした。この「歌」の原因だが、彗星の環境での磁場の振動により「歌」が作られているように考えられる。
それらの音は、人間が一般的に聞き取ることができる 20ヘルツから 20キロヘルツよりはるかに下の周波数である 40から 50ミリヘルツの周波数だ。今回アップしたものは、人間の耳にこのサウンドが聞こえるようにするために、録音の際に周波数を増している。
実際、質量の多い天体からは独特の「信号」が発信されており、地球はもちろんのこと、木星やそこから遥かに離れ、銀河系を外れた宇宙空間からも定期的にある種の「信号」が飛来しているようです。
ただ今回の彗星の直径は約4km・・・はたして磁場を持つほどの質量なのか、研究者たちの疑問が消えたわけではありません。
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