クリエイターにとっての個性とは何か
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最終更新日:2014/03/16
あけのみつたかの表現哲学・キュレーション, 近況報告、その他
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先日頂いたブログのコメントで、「いかに個性を出すか」ということについてお話をしたので、
今回は画家にとっての個性という話をしてみたいと思います。
まず、私は、個性というものを、
いたずらに発揮していけたらそれで良いものだと思っておりません。
この個性というものが商業ベースに乗るという前提で言うならば、
個性とは、結果的な形で個性的だと言われなくてはならないのではないか、と思います。
さらに詳しく説明をすると、私たちは、
今商業的な要素を含み、
かつその中で真実として光っているものを打ち出して行きたいということを願って、作品を制作しております。
これは、結果どう言った形で個性が発揮されるかというと、クリムトの絵のように、
商業ベースに乗った上で普遍的な価値というものを打ち出して行くということになるわけです。
こういうたとえ話の上で、改めて個性というものを振り返って見た時に、
やはりその個性というものを打ち出して行く、ということも大事ではありますけれども、
それ以前の段階でエゴイスティックな考え方で作品に向き合ってはならないということが言えると思います。
要は個性はその人自身の考え方そのものであり、その人自身が作品の中に表されている、ということだと言えます。
私自身、絵画を通して真実というものを打ち出そうと努力しておりますが、まだまだ力及ばず、作品の出来も中途半端なものになってしまったり、個性というものに欠ける描写が多くなってしまっています。
作品の制作スピードを優先しすぎた結果であると思い、
これからは自らの個性というものともっと真剣に向き合っていきたいと思います。
それが最終的には外的世界と対比しても遜色ない出来の作品というものを、
生み出していくのではないかと信じているものです。
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