東京オリンピックのロゴ問題で囁かれる佐野氏の「パクリ疑惑」と現場の声との温度差とは?
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最終更新日:2015/09/13
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2020年開催予定の「東京オリンピック」で、ロゴマークのコンペが開催され、見事に採用を勝ち取った佐野研二郎と同氏の事務所「MR_DESIGN」。
しかし、今ではその採用も取り消しとなり、世間では大ブーイングが起こっている。
では実際、佐野研二郎氏が犯したとされる「パクリ事件」の真相と「なぜマスコミであれだけ糾弾しても、事務所側は一方的に否定を続けるのか」について改めて確認してきたいと思います。
炎上が収まらないのは「佐野氏の責任逃れ」が原因?
そもそもの事の発端や、その他のパクリ疑惑は数多あるメディアで紹介されている通り、確かに一見すると撮影者の許可無く使用した画像や、他のデザイナーのアイデアをパクったデザインのように見えるものも数多くある。
しかし、なぜ事務所やマネージャーである佐野研二郎氏の妻が否定し続けるのか。実はそれには専門的な知識を根拠にした深いわけがあるのです。
その専門的な説明を大衆に理解できるように説明を行わない事務所の能力不足や、佐野氏自身が説明や謝罪などを行わない「責任逃れ」が炎上が収まらない主な理由のようです。
佐野氏デザインのオリンピックのロゴデザインはパクリじゃなかった!?
マスコミやその他メディアからのバッシングで惨憺たる状態になったオリンピックロゴ選考会は、佐野氏自身の了承を得てやむなくデザインの採用を取り下げる結果となった。
しかし「パクリ」と言われたデザインそのものはフォントを基軸としたデザインとなっており、専門的な立場からは「全く似ていない」と言われている。
どうやら「パクリではない」と断言する背景には、しっかりとしたデザイン理論やフォントの知識などがあるようです。
これを見ると一目瞭然で、ロゴは明らかにステンシルをベースにしており、ステンシル穴を生かして他のものと重ねることを前提とした設計になっているのがわかります。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takayukifukatsu/20150907-00049112/
そして、似てると言われているベルギーのリエージュ劇場のロゴですが、パラリンピックエンブレムとの兼ね合いを考えれば盗用することは不可能なんですよね。
佐野研二郎氏は「人間的に耐えられなかった」と言う前に論理的な説明でマスコミを説得すべきだった?
もちろん佐野氏の「パクリ疑惑」はこれに限ったことではなく、様々な点で画像素材やデザインをパクったと言われているようではあります。
しかし、大本の原因であるオリンピックのロゴがもしパクリではなかったとすると、佐野氏が最初にコメントしていた「スタッフが勝手にやった」という説明もうなずける。
確かにイメージ画像や小さなコンペの画像素材のソース(出典元)などで揚げ足を取る多くのメディアが云うようなことは事実ではあります。
また、事務所のトップとして「その画像のソース(出典元)」などを確認していないというのは佐野氏自身に責任があります。
しかし、こうした事実だけをとって「佐野氏がパクリ大魔神でオリンピックロゴも適当にパクったもので、普段の仕事も事務所ぐるみでパクりまくっていた」ということの根拠にはなりません。
先ほどの説明がもし事実で、事務所や佐野研二郎氏自身の口からもこうした説明がなされれば、世間の反応はまた違ったものになっていたかもしれませんね。
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