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【はじめに】油絵の基礎知識

公開日: : 最終更新日:2023/02/25 油絵上達の道

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これからしばらくの間「油絵上達の道」と称して、皆様にお役に立つ情報を発信していきたいと思っています。

油絵をはじめてみたい。でもやり方や必要なことが分からない、そういう方でも安心して取り組める方法をご紹介していきます。まずは私あけのみつたかの自己紹介からはじめてみたいと思います。

2012年4月 絵画制作活動を開始。

公募展
2013年8月 第98回二科展 入選
2014年8月 第98回二科展 出展
2015年8月 第100回記念二科展 入選
2013年3月 HS芸術祭 入選
2017年1月 ACT(The Artcomplex Center of Tokyo)「ACTアート大賞展」入選
2017年10月 美の起原展2017 入選

企画展
2014年9月 グループ展「ASOBI ISM(アソビイズム)」
2015年3月 東急ハンズ主催「門出展」
2016年9月 ACT(The Artcomplex Center of Tokyo)「mini額展」
2017年4月 銀座モダンアートギャラリー 「ARTISTS’ CAFE Vol.22」
2017年8月 ギャラリーGK~GLH 「現代美術のススメ 東西交流展 2017」
2017年9月 銀座モダンアートギャラリー 「ARTISTS’ CAFE Vol.23」

個展
2015年初頭「薬膳&カフェ kawasemi」にて初個展
2016年6月 個展「望月の宵の宴」
2016年10月 WEB限定でVR技術を使った個展を開催 「望月の宵の宴」
2017年12月 東京 東神田のギャラリー「エリアエー(AreaA)」にて 個展「Eternity」

その他
2014年11月 絵画販売店「ART-MATER」にて人気作家ランキングにランクイン
2017年4月 銀座画廊 美の起原にて常設展示開始
2016年2月 モナコ公国と日本国の共同文化事業である「モナコ・日本芸術祭 2016」に参加、
モナコ公国レーニエ3世オディトリウムにて作品「大笑い」を展示

油彩と独自の版画技法によって独特の色彩を駆使し、多作な制作活動を展開している。
「永遠」をテーマにした制作、展示活動を送る。

This is Gallery、Creema等で取り扱い中

引用元:https://www.creema.jp/c/mitsutaka

作家としてこれまで10年間、様々な作品を世に届けて参りました。その実績から油絵で大事なことや注意点などをご紹介していくことが主な趣旨となります。

油絵とは、油彩という絵の具を用いて描かれた絵画のことを指します。油彩は、乾燥が遅く、混ぜ合わせやすく、層を重ねることができるなど、絵画に適した特性を持っているため、ルネサンス時代以降、西洋絵画で広く用いられるようになりました。

油絵を描くためには、まず、絵の具として使う油彩絵の具を用意する必要があります。チューブ入り油絵具は顔料に溶き油をあらかじめ練りこんだものがほとんどで、主に使われる溶き油は、亜麻仁油、ポピー油、テレピン油などです。これらの油に顔料を混ぜ合わせ、適宜溶剤を加えて調整し、絵具を作ります。絵具には、自然の素材から作られた顔料や、人工的に作られた顔料などが使われます。

油絵に使用する油について

油絵を描く場合、まず下塗りをします。この下塗りは、絵具が吸い込まれるため、絵具の密度や輝度を調整する役割があります。下塗りには膠などを水で溶いたものが使われ、乾燥後、上から下地処理をしていきます。一般的にはキャンバスなどは既に下地処理が終わったものが流通している為、ある程度慣れてきてから習得する技法になります。しかし「下地処理が制作の7割を占める」と言われるほど、下地処理をマスターすることによって作家の思い通りの作品を造ることができるようになります。

下地処理について

次に下絵を描いていきます。下絵とは、描きたいものを荒くスケッチすることで、全体のバランスや構図を決めるためのものです。次に具体的に色彩を重ねていきます。この際、一番薄い色から始めて、徐々に濃くなるように重ねていくことが一般的ですが、私の場合は最初原色に近い色を厚塗りし、画面を均一に、あるいは筆致等を整理した後、薄く溶いた絵の具を乗せていくことも出来ます。この辺りについては後々実演的な内容もお伝えする見込みです。

下層描きについて

また、上から重ねる色によって、下の層の色が透けることもあるため、色の組み合わせにも注意が必要です。油絵を描く際には、筆やパレットナイフなどの道具を使って絵具を塗り重ねることが一般的ですが、指で直接絵具を塗る方法もあります(絵の具の種類によっては有毒な場合もある為注意)。表面に薄く絵具を表面に付着させるために使われるグレーズは必修の技法と言えます。

→上層描きについて

油絵を描く際には、乾燥に時間がかかるため、時間をかけて描くことが必要です。また、絵具が乾いた後は、表面にワニスを塗ることで、光沢や保護効果を与えることができます。保護を目的としたもの以外にも作品の色彩を際立たせるために予め溶き油に混ぜて使用するワニス、乾燥中、艶が落ちていくこともある為、艶を付け足す目的で使用されるワニスもあります。

ワニスについて

油絵は、その豊かな色彩や質感、光の表現などから、美術品として高い評価を得ています。しかし、描く際に油彩の乾燥時間が必要であることや、溶剤や臭いが出ることなどから、描く環境や手入れにも注意が必要です。また、油彩は乾燥した後でも再塗装が可能です。

油絵の歴史は長く、ルネサンス期には、レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロ・サンティ、ミケランジェロ・ブオナローティなどの巨匠たちが油絵を描き、西洋美術に大きな影響を与えました。その後、バロック期には、レンブラント・ファン・レインやヨハネス・フェルメール、印象派にはクロード・モネやピエール・オーギュスト・ルノワールなど、多くの画家たちが油絵を描き、その表現力を追求していきました。

現代でも、油絵は人気の高い絵画のジャンルの一つであり、多くのアーティストたちがその表現力を引き出すために、さまざまな技法や素材を使って創作活動を行っています。また、油絵は絵画の初心者から経験者まで、幅広い層に向けて、絵画の魅力や楽しさを伝える手段としても注目されています。

以上が一般的な油絵の知識となります。既にリンクから個々の作業についての知識も披露していますが、続けて必要なことをこれから連載していきますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

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