エヴァンゲリオン展が批判の的に!?なぜエヴァンゲリオン展は批判されてしまったのか
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現在、関西を中心にアニメ系の展覧会が多く開催されていますが、一部では批判の声も上がっているようです。そこで今回は、エヴァンゲリオン展に見る現在の美術館事情をご紹介していきたいと思います。
批判を受ける美術館、今年の展覧会は「アニメ」が熱い!
批判の声が多いのは、アニメ作品の展覧会を開く現在の美術館に対してのもののようです。
この夏、関西の美術館で目立っているのが「アニメ」の企画展だ。「エヴァンゲリオン」に「ガンダム」、神様「手塚治虫」展に「宇宙兄弟」と続々。確かに夏休みにぶつけるには格好の人気コンテンツであるアニメ。しかし、「商業主義に走りすぎでは」、「アニメばかりでいいの?」といった美術館に対する批判の声もあがる。
「美術館の苦肉の策のような気がしますね」というのは美術史家で神戸大大学院教授の宮下規久朗さん。「客の入りのよくない美術館は翌年、予算が減らされてしまう。そこで資金もあり宣伝なども楽で、客も見込めるアニメに行くのでしょうけど、いかがなものか。美術館に来ない若者など新しい顧客開拓にはなるかもしれないけど、それでは学芸員も育ってこないし…」と商業主義につかる美術館に警鐘を鳴らす。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140712/wlf14071207000004-n3.htm
なぜ批判の的になるのか?美術館の苦肉の策とは!?
ではなぜ美術館がこういった展覧会を催すと批判の対象になるのでしょうか?
「著作権ビジネスという点で考えると、手塚さんなどはプロダクションとしてもいつまでも多くの人に覚えておいてほしいわけだから、協力的になるわけです。物販収益も入ってくるし」
いわばプロダクションと美術館の利害が一致し、こうした状況が生れたとみる。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140712/wlf14071207000004-n3.htm
「かつて(15年)京都国立博物館で映画のスター・ウォーズ展をやったことがありました。そのときは『なぜ、京博が……』という声があったのですが、人気を博したのです。そうした波がやっと地方に普及してきたという感じ」と分析する。
まあ、まだ生きてる娯楽だからね。
埋まってから掘り返すと、
江戸時代の娯楽とかも立派な芸術だけどさ。たまには稼がないと困る、
ってのはあるんと違うか。
美術展の運営としては、今年は「儲けたい」のか!?
今年の美術展は、去年「儲からない」美術展を多数開催したために赤字が続いているようですね。そのためにこのような展覧会を開くのはある意味「しかたのないこと」なのかもしれません。
もちろん、評論家の仕事としては、こういったものを抑制していかないと、暴走気味になるのを押さえる役目もあるので、批判をするのはごもっともだと言えます。
こうしたものを考えても、やはり次に考えなければいけないのは、来年のラインナップがどういうふうに展開されるか、というところではないでしょうか?一般の方からの意見としては「美術館が潰れるのはまずいし、かと言って商業主義で突っ走られても困る」といったところでしょう。
ということでこの問題については「来年に期待」といった所で結論が出てくるのではないでしょうか?私はそう思います。
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