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【油絵を始める際の注意点とは?】油絵を始めるときに用意する道具と注意点5選

公開日: : 最終更新日:2023/02/28 油絵上達の道

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油絵を描き始めるためには、いくつかの必要な道具があります。まずは、以下の道具を用意しましょう。

【必要な道具】

  1. キャンバス…油絵を描くためには、キャンバスが必要です。キャンバスには様々な種類がありますが、初心者はコットンキャンバスが扱いやすいでしょう。
  2. 絵具…油彩絵具は、油性の絵具で、水性の絵具とは異なり乾性油で練りこんだ顔料が使われます。この油が酸化重合という化学変化を経て油絵が乾いていきます。
  3. 乾性油…乾性油は、油彩絵具を混ぜる際に使用する液体です。乾性油を使うことで、色の調節や滑らかな筆使いができます。乾性油の量を調節することで、筆の運び方によって、筆跡が滑らかな質感を出すことができます。
  4. 筆…油絵を描くためには、筆が必要です。筆にも様々な種類があり、大きさや硬さ、形状によって表現する質感が異なります。初心者は、豚毛筆、馬毛筆等で構成されたベーシックな種類の筆を揃え、慣れてきたら、様々な種類の筆を使いこなすようにしましょう。
  5. 溶剤…油絵を描く際に、筆を洗うための溶剤が必要です。初心者は筆洗器の小型のものを選ぶと溶剤も入った状態で使えるのでお勧めです。油性の絵具は、水で洗うことができないため、溶剤を使って筆を洗い、汚れを落としましょう。

以上の道具を揃えることで、油絵を描くことができます。さらに、以下の注意点にも気をつけてください。

【注意点】

  1. 作業スペース…油絵は、油性の絵具を使用するため、においや染み付きが残る場合があります。作業するスペースは、換気が良く、床にカバーを敷いて作業するとよいでしょう。
  2. 濃い色から描く…油絵を描く際には、薄い色から描くのではなく、濃い色から描くことが基本です。最初に揮発油などで溶いた絵の具で当たりを付け、濃い色で大まかな画面の色彩配置を決めてしまいます。その後、乾性油とワニスで溶いた薄い絵の具を重ねることで自然なグラデーションや色の変化を表現することができます。こちらは追ってご紹介していきます。
  3. 乾燥時間…油絵は、乾燥に時間がかかるため、次の作業をする前に、しっかりと乾かすことが必要です。乾燥にかかる時間は、気温や湿度によって異なりますが、数日~一週間程度はかかると考えておきましょう。
  4. 筆の手入れ…筆を洗う際に使用する筆洗器と灯油にワックスが入った筆洗液を用意します。筆を洗う際には、まず筆洗液を使って汚れを落とし、その後、石鹸水で洗って綺麗にしましょう。短期間での保存の場合は絵の具を落として筆洗器に浸しておくこともできます。(これにより筆が固まった絵の具でカチカチになるのを防ぎます)
  5. 揮発油の扱いに注意する…油絵を描く際に使用するテレピンなどの揮発油は火気や換気に気を付けなければなりません。揮発油を使う場合は、火気を遠ざけ、換気が十分に確保されていることを確認しましょう。

以上が、油絵を描き始めるために必要な道具と注意点です。初めて油絵を描く場合は、道具の使い方や色の調合など、慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、何度か描いていくうちに、徐々に技術が向上していくことでしょう。また、油絵は、作品を完成するまでに時間がかかることがありますが、完成した作品を見た時の達成感や喜びは、ほかの絵画にはない魅力を持っています。是非、油絵を始めてみてはいかがでしょうか。

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