『Illusion to Europa』の第三弾が完成しました
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最終更新日:2015/10/18
あけのみつたかの表現哲学・キュレーション, 近況報告、その他
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エウロパをテーマにした一連の作品が完成しました。今回の作品は前回のイメージを踏襲するものになったかと思います。
「Illusion to Europa(エウロパへの幻想)」の魅力とは?
エウロパという未知の星への幻想を作品にしよう、ということで制作を進めていました。
実際のところ今回の制作の過程で一番印象的だったのは、幻想を絵に起こしていくための方法として「色彩を遊ばせる」という方法が一番効果的だったことです。
最初の制作では宇宙空間に漂う「エウロパ」という星の環境をできるだけ忠実に再現、表現するために様々な資料を集めていたのです。
しかし、制作を進めていくにつれてだんだん筆が乗り始め、集めていた資料そっちのけで独り歩きし始めてしまいました。
こういったことは仕事としてはあり得ない話ではありますが、前回の制作ではそういったことが起こったわけです。
今回の作品はそういった「ひらめき」を出来る限り忠実に、かつオリジナリティも含めて制作することが出来たように感じます。
幻想画の魅力を語る
幻想画という言葉自体存在するのか知りませんが、存在しないものを絵に描くという行為は得てしてストレートにうまくいくことは少ないと感じます。
存在しないものや、あるいは人類がまだ目にしたことのない世界を描くというのは基本的には不可能なのです。ですので幻想画を描く際には実際に見たことのあるものから連想していくしかありません。
また実際に見たことのあるものを見たまま描いてしまっては「幻想」ではなくなってしまいます。
そうしたものの兼ね合いが幻想画の魅力を引き立てていくものなのではないかと思います。
今回の作品はそうした「想像のもの」と「見たことのあるもの」の境界線が見事に融合した、ある意味では集大成的な作品になったのではないかと思います。
作品は現在販売委託先と公式ショップなどで販売準備を進めているので、興味のある方は一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
また作品の詳細のズームアップ画像は以下から見ることができます。
Illusion to Europa
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