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夢日記で気づいた「夢の種類」と「夢の活用術」について

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おそらく10年ぐらいだろうか、夢日記を付け始めてそのぐらいになる。元々は興味本位で「自分の内面を探れたらいいな」ぐらいに思っていた。聞いた話によると世の中は広いもので、明晰夢(夢の中で自由に動ける夢)で英語学習をしている人もいるそうで、自分も時間を有効活用したい、と思い夢日記を付け始めた。夢とは潜在意識の映像だが、夢日記を付けることで顕在意識上に浮き上がらせる効果があるらしい。何か言い得ぬ不安があるとか、ずっとイライラが止まらないなど、原因不明の感情が心を占めている場合、潜在意識が災いしていることが多いと聞く。

自分も個人的な夢を見ることもあるのだが、10年間夢日記を付け続けていると「どうやらそれだけでもないらしい」ということが分かってきた。今回はそんな「夢の不思議」と個人的な感想を交えた「夢の象徴的意味」について紹介してみようと思う。なかなかこういった情報は出回っているのは見ないし、10年も夢日記を付け続ける危篤な人もいないようなので、心理学的な分野でも役に立つこともあるかもしれない。その程度の内容である。

まずはいきなりだが、今朝(9月4日)に見た夢の日記について見ていただこうと思う。

2重構造の夢を見た。自分は友人達と旅行に来ている。海辺の別荘だ。自分だけ目が覚めたのでウロウロ散策していると友人達だけで片付けてチェックアウトしてしまっていた。

海辺に出るとインドの何処かで人々が津波に呑まれている。津波は二回押し寄せているのを眺めていると目が覚める。

目が覚めると自分もインド人だったらしく、他の人たちも同じ夢を見たと言い合い、恐れていた。その後実際に大津波が2回押し寄せる。

一回は青い海が盛り上がって向かってきた。二回目は茶色く濁った水がやはり遠洋から盛り上がって来た。人々は土のお城や大きな建物に押し合いへし合いしてしがみつき、津波から助かろうと必死に足掻いている。

その中で揉まれながら「夢の中で『助からない、決まった運命に争うことはできない』と再三予言したのに、人々はそれでも必死に自分だけ助かろうと最後の最後まで人を押し退けて争っている。愚かだと思わないか?」と声が響いている。その声で子供たちは諦めたように「そうだ、もう決まった運命に委ねよう」といって動くのをやめる。

人類の大半が死滅する。自分ももちろん死んでしまう。後には街も人も文明も全て粉々になって、マイクロプラスチックのように海浜の砂に溶け込んでるのみだった。

あの世?なのか分からないが自分はビルの前に座っている。銀行か何からしく、まだ閉まっていた。

浮浪者のような風態でちらほら見えるオフィス姿の人たちを眺めながら「何故人類は助からなかったのか?何故助からない運命に、神は人間たちを投げ入れたのか?」と考えている。

結局生きている世界が仮の世であることをことごとく理解しない人類に最後のカードが切られたのは間違いなかった。夢で「助からない運命に自分達はいる」ということを知らせたのも「生かそうとする為」ではなく、残りの人生で「良く生きようとさせる為」であったし、「神はあくまでこの世や生きている生命たちを仮のものとしか見ていない」という2点に尽きるな、などと考え込んでいるとビルが開く。


銀行のATMにログインして何か操作をして出てみるとビルの階段に出た。

踊り場に御釈迦様が壁に肩を預けた斜めがけで立っており、「これから貴方に7日間、不思議な夢を見せることにするが宜しいか?」と聞かれる。「分かりました」と答えると姿が見えなくなり、振り返ってさっき出たビルの入り口を見ると銀行ATMは消え去り、マンションの廊下に代わっていた。

ドアが7つあり、これから見る夢を暗示するかのようだった。階段を降りようとするが構造がおかしく、どう頑張っても降りられない。閉じ込められたらしい。狭くて苦しい圧迫感を感じた。しかしすぐに「あぁ、あの世だったな。体は無いんだった」と思い直しすとスッと抜け出せて目が覚める。
— あけの みつたか(@mitsutaka_art)Sun Sep 04 02:49:05 +0000 2022

ちなみに夢の内容については一切操作せず、寝起き一番にメモした内容なので悪しからず。整合性も合理性も何もない。事前準備もなくいきなり見る夢だ。

一応潜在意識のテーマと銘打って、絵画を嗜んでいるが、このシリーズは殆どが夢から着想を得ている(一部瞑想等で見えるビジョンも参考にはする)。

「寝る前に何を見てたの?」と良く聞かれるが、全く何も見ない。それは夢に直前に見た印象が入り込んでくるからだ。例えば恐怖映像を見た後すぐ寝たら悪夢を見るのは自明の理である。これを防ぐ為、寝る前1時間ぐらいは本も読まず、動画もネットも見ないようにしている。

それでも見るものは見るということで、内容については純粋無垢に潜在意識の奥の方からくるものを見るように努力している。

ちなみに私は夢には種類があるように思う。私の個人的な感想だが「記憶を整理している夢」と「表面意識に近い願望夢」と「潜在意識の世界を探索する夢(明晰夢)」と「潜在意識の奥からくるイメージの夢」の順番で深さがあるようだ。

記憶を整理する夢は一般的に大勢の人が見ている夢だし、一般論ではそれが夢の正体のように言われることが多いように思う。確かに、日中の情報量が多かった場合(仕事でタスクが多かった等)、この夢に大半の時間が割かれることが多い。仕事をしている夢であるとか、会社の人と会っている夢は大体記憶の反芻が多い。そうやって「記憶に留めておく情報」と「忘れていい情報」を分けているのを感じる。これは自由意志は当然効かない。ただ映像を見ているだけの夢だ。

次に「表面意識に近い願望夢」だが、これはよくある「トイレを探す夢」などがこれに該当する。SNS等で「夢日記」と打って検索しても性欲を持て余す夢であったり、上司への不満であったり、大体がこのレベルが多いように見受ける。それだけ現代人が心を深く見つめることをしないということだ。

おそらく仏教用語でいうところの「欲界転生」と呼ばれるものもこのあたりに照準の合ったものではないかと思う。買い物をしたり、好きな人と会ったり。ここまではよく見る夢の話だ。

さらに踏み込んだ「潜在意識の世界を探索する夢(明晰夢)」がある。これは最初に言った英語学習をやっている夢などはこれが多い。私も画家という性分か、夢の中を探索する夢は時々見る。『サファイアブルーの慈愛(2020)』もこの時に描かれた作品だ。夢日記を付ける前は「綺麗な景色を前にカメラを探すも見つからず、途方に暮れる」ということが多かったが、最近ではしっかりカメラを常備しているようだ。たまに付き人がいて、画材を出してくれることもある。

最後に私の自由意志ではない夢、「潜在意識の奥からくるイメージの夢」がある。命名はしないが、潜在意識はどうやら外の何がしかと繋がっているらしく、自由意志のない、しかし、「何か」が自分に見せている夢もある。大抵この類の夢はストーリーが整理されていて、登場する言葉の端々までよく覚えていることが多い。『全ての偉業は無音のうちに始まる(2021)』もこの種類の夢で見たものを正確に描いた作品だ。心理学者のC・G・ユングがこの夢の世界を「集合的無意識」と名付けている。要は夢の中(無意識)は閉ざされた空間ではなく、外の何がしかと繋がった世界なのだ、という理論であるが、私も経験上これが真実であると認める。事実こういった夢を見ることもある。

ちなみに予知夢ではないが、熊本の大地震やNZの大地震(津波)の時も類似する夢を見ていて、連想できるようなイメージが散りばめられた夢を見ることがあった。(某北の将軍の危篤、死亡疑惑が上がった時もハングルの夢を見たりしている)

今回の津波の夢もいきなりストーリー仕立ての夢を見ていて、分類的には最後に紹介した「潜在意識の奥からくるイメージの夢」ではないかと思っている。起床中思ってもみない世界を一方的に、順序がしっかりしているという点で条件が合致しているからだ。

別に何か驚かそうとしているわけではなく、個人的には普通に絵を描いた方が無難なのは重々承知、しかし「作家には時々こういう輩も居た方が面白いでしょう?」というぐらいの感想だ。ただし時々迫真の夢を見る時はあるということ、それが現象界に出てくることもあるということだけ知っておいてほしい。

個人的に夢に登場するモチーフにも意味があるらしいということも分かってきた。

例えば「部屋の中にいる夢」は、こちらから積極的アプローチのない(意識していない)存在から何か閃きを受けている時に見ることが多い。例えば「部屋に虫が湧く夢」なども、単に全て悪夢という訳ではなく、虫の種類やそれに対する印象で意味は変わってくる。私はゴキブリや蜘蛛が出る夢も見るが、反対にカブトムシや黄金虫が出る夢も見る。この二つの夢の中でも自分が受けている印象は180度違う。他方は「気持ち悪い」や「怖い」印象であるが、他方は「レアな虫を捕まえた」という喜んでいる印象だ。夢で出てくるものも印象によって意味は変わってくる。

他の例を挙げるとすれば「海の夢」なども海の印象で変わってくる。私は荒れている海を見る夢はほとんど見ないが(おそらく現実に荒れ狂う海を見に行った経験がないからだと思う)、ほとんどは「心が凪いでいる」時に見ることが多い。このように、夢の中で自分が立っている場所は主に「心の状態」を指すことが多い。

また夢の中の登場人物も「自分が会いたい相手」か、「自分に会いたい相手」か、「自分の知らない相手が知っている人物と置き換わっている」か、どれかの場合が多い。これも夢の種類の話をしたが、「自分が会いたい相手」の場合は「表面意識に近い願望夢」のことが多い。「自分に会いたい相手」の場合、「潜在意識の世界を探索する夢(明晰夢)」で出会うことが多い。最後に「自分の知らない相手が知っている人物と置き換わっている」場合だが、これは「潜在意識の世界を探索する夢(明晰夢)」でも現れてくるし、「潜在意識の奥からくるイメージの夢」の場合も多い。どちらに出てくるかは相手が自分に伝えたいことの緊急性によって変わるようだ。

早急に伝えた方が良い場合、相手が現実の世界(自分の部屋とか職場等)に登場してくることが多いように見える。緊急性が薄い場合は旅行をしている夢など、現実の世界でない場所で登場することが多いように思われる。

このように夢には「場所」と「登場するもの」で意味がだいぶ絞られてくる。この他にも「時空間と夢の関係」や「潜在意識の次元構造」など、夢日記を付け始めて気がついた共通点は多い。薦めはしないが、このような夢分析風の何某かも私の制作に役立っているものの一つとして紹介しておく。

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