河瀬直美監督の最新作「2つ目の窓」は奄美黄島の自然を映す作品に
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河瀬直美が監督を務める最新作「2つ目の窓」は、今回のカンヌ映画祭では残念ながら受賞は逃してしまいましたが、日本の自然とそれに携わる人々の営みを映した傑作の一つだといえるのではないでしょうか?
自然を共有する人々の営みが美しい「奄美黄島の人々の姿」とは?
日本の自然の美しさは、今まで営々と繁栄してきた人々が「自然を尊ぶ」ということを忘れなかったが故にここまで育まれてきたところがあるのではないでしょうか?映画「2つ目の窓」ではそういった自然を尊ぶ人々の姿を忠実に映し出した作品だといえるのではないでしょうか?
自身のルーツが奄美大島にあることを知った河瀬監督は、現地へ足を運び、太古から神、自然、人間が共存してきた姿にすっかり魅せられ、作品化を決意したという。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140725/ent14072509490013-n1.htm
「自然の脅威を感じるという意味では、海も山と同じ。だからこそ、山や海で暮らす人々は信仰心をもち、畏敬の念をもって自然に接するのでは。今回の映画でも森を空撮した。奄美にも森があり、海につながっている。ひとつのサイクルが成立している場所だと思う」
http://www.yomiuri.co.jp/culture/cinema/cnews/20140718-OYT8T50135.html
2つ目の窓のあらすじを少しご紹介!
2つ目の窓では、主人公とヒロインの二人が織りなす愛憎模様と自然の美しさが見事の融合しています。
奄美大島で暮らす高校生の界人(村上)は、父と別れ、現在は恋人もいる母親の岬(渡辺真起子)を快く思わない。一方、同級生の杏子(吉永)も、島民から「ユタ神様」と慕われる母親、イサ(松田美由紀)にある矛盾を感じていた。なぜ神様が医師から余命宣告を受けるのか。いらだちを募らせた2人は…。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140725/ent14072509490013-n1.htm
奄美の地で、母の死をみとる高校生の杏子(吉永淳)と、多感な同級生の界人(かいと)(村上虹郎)が、家族との関係を通して成長していく物語だ。「若い2人に託して、生や命がつながっていくことを描きたいと思った。奄美は、死を乗り越えて、そういうことをちゃんと育むことのできる島なのです」
http://www.yomiuri.co.jp/culture/cinema/cnews/20140718-OYT8T50135.html
日本の自然の醍醐味は「作られた自然」ではなく「護られた自然」
私も先日、二科展出展作としてF80号の作品を制作しましたが、自然を題材とした作品だったのですが、制作して思ったことは「日本の自然は人間に尊ばれ、護られた自然なんだな」ということです。
物を言わず、何も考えているようにも見えないのが自然ですが、静けさの中に、静寂の中にこそ自然の本当の姿は見えてくるんだというふうに私は考えています。
そちらの作品については題名もまだ決まってないため、発表することはできませんが、後日改めて発表していきますので乞うご期待ください。
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